3つの拠点を一体運営!野田エリアで広域物流を支える高度な連携力

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今回の現場:所沢物流センター支店

2026年9月25日に公開した「約4万坪!多様な物流ニーズに応える、SBSグループで最大規模の物流センター」では野田瀬戸支店について取り上げましたが、野田エリアには他にもう2つ、SBSロジコムの物流拠点があります。

それが、野田物流センター支店と野田吉春物流センター支店です。実は、3つの物流センターは、人員や車両、保管場所などを柔軟に融通し合い、連携して野田エリア全体で一つの大きな物流拠点のように機能しているそうです。

以前の記事に続き、3箇所の物流センターを統括する栗原雄太さんに、拠点の連携についてお話を聞きました。

1.野田エリアで大規模な物流を担う、3つの物流拠点

野田エリアには、野田瀬戸支店と野田物流センター支店、野田吉春物流センター支店というSBSロジコムの3つの物流拠点があります。3つの拠点は近接しており、野田瀬戸支店から野田物流センター支店、また、野田物流センター支店から野田吉春物流センター支店は、それぞれ車で10分の場所に位置しています。

野田物流センター外観

※野田物流センター外観

※野田吉春物流センター外観

延床面積約1万坪の野田物流センター支店では約250名、約8,000坪の野田吉春物流センター支店では約50名の従業員が働いています。以前紹介した野田瀬戸支店と合わせると、野田エリアにはなんと5万8000坪ほどの業務スペースがあり、600名以上の従業員がいるのです。

栗原さんによると野田エリアの物流は、“1つの大きな拠点のなかに、役割の異なる3つの倉庫がある”というイメージで、それぞれの拠点が高度に連携し合っているそう。

例えば、面積の大きな野田瀬戸支店はさまざまな荷主さまの物流を担う汎用センター、野田物流センター支店は特定の荷主さまの物流を専門的に行う専用センターという役割。季節や曜日によって大きく異なる業務量を集約させたり、分散させたりすることで、バランスを取っているのです。

「物流のセオリーでいうと、1つの拠点に取りまとめたほうが運営のコストは下がりますが、そうすると『キャパシティを超えると、どうにもならない』という大きなデメリットがあります。そこで、3つの拠点の人員や車両、保管場所を流動的に調整することで、比較的低コストで、まとまった業務量にも専門的な業務にも対応できるようにしているんです」

2.荷主さまの物流特性に合わせ、高度に連携する

ここから、3つの拠点で行われている連携の実例を見てみましょう。

インテリア雑貨や家具を展開する小売店の荷主さまの物流では、「雑貨は店舗から個人客が持ち帰る」「家具は自宅へ配送する」という物流特性に合わせ、雑貨は野田物流センター支店、家具は野田瀬戸支店と別々の場所で保管。国内の約160店舗への出荷は野田物流センター支店で集約して行い、一部個人向けの家具は野田瀬戸支店から配送しています。

また、大手ホームセンターの荷主さまの物流では、NB(ナショナルブランド)商品は野田物流センター支店でTC業務を、PB(プライベートブランド)商品は野田瀬戸支店でDC業務を行っています。さらに、野田吉春物流センター支店には、この大手ホームセンター向けの他社商品が集まっています。店舗からの細かな発注に従い、野田瀬戸支店と野田吉春物流センター支店から野田物流センター支店へ荷物を送り、まとめて出荷しているのです。

※TC業務:トランスファーセンター。ストックはせず、届いた商品の検品、仕分け、積み替えなどをしてすぐに出荷する役割
※DC業務:ディストリビューションセンター。商品をストックして、小売店や消費者に出荷する役割

「物流の業務は店舗などからの発注の関係で、1週間の業務量の4割が1日に集中することが珍しくありません。その日の業務量に合わせて人員を配置すると、どうしてもコストが上がってしまいます。

そこで、3箇所の拠点のなかで、余裕のある現場から忙しい現場へ、従業員や車両を調整することでコストを抑え、同時に、経験のある従業員が作業を行うので品質の担保もできるんです。もちろん、従業員に過剰な業務量をお願いすることはありませんし、彼らにとっても安定して仕事があるというメリットがあると思います」

3.3拠点を連携させることで、仕事の幅が広がっていく

3つの物流拠点の連携は、SBSグループにとっても大きなメリットがあります。というのも、単独の物流拠点だと対応できる仕事の量はもちろん、その幅にも限界がありますが、3つの拠点が連携し、さらにSBSグループが協働することで、お客さまの新たなニーズにも応えられるのです。

「以前、先述の大手ホームセンターから、『“PB品を運ぶコンテナ”を陸送する車両を手配できないか』と相談されたことがあり、自社内では難しかったのですが、SBSグループの別会社を提案することができました。お客さまの新たなニーズに応えたことで、今度はPB品を製造する大手企業の物流子会社とも取引が始まり、大手企業の物流も担うなど、仕事が大きく広がっていったんです。

荷主さまからすると、3つの拠点で幅広い業務に対応していたこともあり、『SBSさんなら任せられる』と感じていただき、新たな仕事に繋がっていったのかなと考えています」

こうした物流拠点同士の連携は綿密な采配が必要ですが、現状、SBSグループとして特別な仕組みがあるわけではありません。しかし、栗原さんが部長として3つの拠点を一元的に統括していること自体が、人や車両の交流や、ジョブローテーションといった連携を可能にしているのです。

「各拠点を別々に管理するとなると、それぞれに達成目標があるため、例えば車両管理では、自分たちの拠点の採算や業務量を優先することになります。その結果、全体で見れば車両の動きに無駄が生じてしまうんです。そこで、野田エリアでは配車機能を野田物流センター支店に集約し、エリア全体を見て車両を動かしています。また、人員についても3拠点を一括して管理することで縦割りになるのを防ぎ、柔軟な対応をしています。といっても、そんなに大したことをしているわけではありませんけどね(笑)」

4.エリア全体の効率をアップしながら、働きやすい環境を実現する

もちろん、3つの拠点の連携には課題もあります。

例えば、連携が重要だからと別の拠点に応援に行くとなると、特定の従業員の負担が増えてしまう可能性があります。3つの拠点の効率を追求する全体最適と、各拠点や従業員の部分最適を両立するというのは、大きな課題の1つです。 

「以前は野田物流センター支店と野田吉春物流センター支店の2拠点でしたが、2024年に大規模な野田瀬戸支店が加わったことで、人員や車両、業務量の配分はより複雑になり、全体を見渡した運営の難易度は高まっていると感じています。“野田エリア全体の物流を効率よく運営しつつ、一人ひとりの働きやすさのバランスをとること”が現在の課題ですね。今後は、3拠点の人材交流をさらに活発にしながら、同時に、新たな知識を学ぶために野田エリア以外の拠点を知る機会を設けることで、従業員の基礎力を向上させ、無理なく幅広い業務に対応できる体制を整えていきたいと考えています」

ここ数年で物流のシステムやロボットは目覚ましい進化をしており、そうした最新の情報をいち早くキャッチアップし、業務の効率化と従業員の負担軽減を両立すること。それが、拠点の連携をさらに進化させる次の一歩になりそうです。

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