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SBSロジコムのお悩み解決レポ_文具編

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今回の現場:【印西物流センター支店】

1:第2回目のテーマは「文具」


さまざまな業種のメーカー・EC事業・卸売業・小売業の物流関係担当者が抱えている、業務上のお悩み。

こんな問題点を解決したい」「こんなことに対応して欲しいこんな時はどうしたらいい?

企業の数だけ…いいえ、それ以上にあるであろうたくさんのお悩みを、実際に記者が物流倉庫へ足を運び、目で見て、現場の人にお話を聞きながら解決のヒントを見付ける、この企画。

第1回目の「化粧品」に続き、第2回目にスポットを当てるのは、「文具」。


|文具と物流

日本国内の文具生産量は、ペーパレス化やコロナ禍の影響で一旦落ち込みましたが、その後は横ばい傾向に。
一方で、高性能で優れた品質を持つ日本の文具は、海外で高い評価を得ています。輸出については円安の影響も受けて、ここ数年は増加しています。特に、ボールペンなどの筆記具は、アメリカと中国、近年はフランスや韓国向けも増加傾向にあるようです。

また、日本国内を旅行している外国人観光客が、お土産として日本の文具を購入する、インバウンド需要も高まっています。


文具と一口に言っても、鉛筆やペンなどの筆記具にはじまり、消しゴムにハサミ、ペンケースなどのステーショナリー、事務用品などもあり、非常に種類が多いのが特徴。
そのため、物流の面でも、取り扱うのに特に注意が必要な商品群です。例えば、同じ種類でも、色や芯の細さ・濃さが違う鉛筆やペンがいくつもあったりします。
他にも、商品の出荷単位も独自であったり、専用伝票があるなど、さまざまな注意点が存在します。

2:今日のお悩み 

文具の物流担当者Bさんが抱えるお悩み

  • とにかく種類が多いので製品間違いが多い
  • 慎重な作業が必要なため、作業効率が下がる・時間がかかる
  • 突発的なイレギュラーな作業に対応できない

文具を扱う物流の現場では、種類がとにかく豊富サイズが小さい上に出荷単位が多様なため、製品間違いが頻発しがち。慎重な作業が求められることにより、作業スピードが落ちてしまうことも問題点になります。

|文具の3PL


今回、そんな文具のお悩みを解決するために潜入するのは、全国にあるSBSロジコムの中でも、大型倉庫内で文具の3PLサービスを提供している、『印西物流センター支店』。

2018年から日本国内トップクラスの文具メーカー、トンボ鉛筆の「東日本LC(ロジスティックセンター)」が稼働しており、製品の荷受け・検品・ピッキング・仕分け・流通加工・梱包・出荷までの業務を一括して行っており、強固な実績があります。

3PLとは…「3rd Party Logistics」の略。「第三者物流」とも呼ばれ、企業の物流機能を外部の専門業者に委託することを指します。これにより、企業は物流に関わる設備投資や人材の確保、管理業務の負担を軽減し、より効率的に物流業務を運営することが可能となります。

3:印西物流センターの紹介

【敷地概要】

  • 所在地:千葉県印西市鹿黒南5-3-1 グッドマンビジネスパーク千葉イースト
  • 敷地面積:59,082.00㎡(17,872.30坪)

【建物概要】

  • 構造:F造
  • 階数:地上4階
  • 倉庫面積:97,649.59㎡(29,539.03坪)
  • 事務所面積:2,981.45㎡(901.88坪)
  • 天井高:梁下有効:5.5m
  • 耐荷重:1.5t/㎡

SBSロジコム_印西物流センター

千葉ニュータウンに、2016年4月開設
LED照明・太陽光発電パネルを設置し環境にやさしく、事業継続計画(BCP)に配慮した災害につよい最新施設の『印西物流センター支店』。
国道16号線、国道464号線の二つの幹線道路に近接し、柏IC、原木IC、千葉北IC、成田ICの間という好立地にあります

4:いざ、倉庫内へ

印西物流センター支店』で取り扱うトンボ鉛筆の製品は、約1800SKUにもなるといい、高い管理能力とスピーディな対応能力が日々求められている現場。

大量の製品を取り扱いながら正確かつ迅速に日々の作業を行えるのには、「最新機器の活用と人の知恵を絞った創意工夫」に、秘密があるのだそう!

早速、実際に作業をしているところを見せていただきながら、文具物流の問題解決のヒントを探っていこうと思います。

5:正確さ・効率化を司る最新機器と創意工夫

まずは、種類が豊富にある製品の入荷・保管時の管理について。

|創意工夫!類似製品の注意

  • ロケーション:類似商品は離れた場所に保管


入荷の際は、文具の特性上、同じ形状でも種類が豊富にあることから間違い防止のため、類似製品は離れた場所に保管。保管時のロケーションに、注意しているのだそう。

些細なことですが、商品間違いを防ぐためには、実はとても重要なポイントです

全ての製品は、入荷前に画像・サイズ・重量などの詳細情報を、プログラムに入力します。


|最新機器!間違いを見逃さない最新機器

  • 計量検品付きピッキングカート

次に、オーダーに応じて商品のピックアップ作業を行う場面。
伝票のバーコードを読み取り、一つ一つ商品をピックアップしていきます。

この時使用するのが、計量検品付きピッキングカート

計量検品付きピッキングカートは、事前に入力した製品情報と連動しています。
ピッキング時に付属のスキャナーで商品をチェックしながら、内蔵された計量機で重量に間違いがないかも同時にチェックできるという優れもの。
1台で最大4件分のピッキングが可能です。

特に文具は、小さく軽いため、この計量検品付きピッキングカートが大活躍します。

人の目と最新機械のWチェックで、ピッキングと同時に数量チェックを行うことで、作業効率が格段にUP。
こちらの倉庫では、合計13台の計量検品付きピッキングカートが稼働しています。

さらに、作業スピードを管理するため、ピッキングカートの画面には動物のイラストが。
作業が遅れている時には、ゆっくりのカメ、早くなるとうさぎ…イラストが徐々に変化するとのこと。

イラストで分かりやすく可視化することで、作業者が自身の作業スピードを分かりやすく認識できるようなシステムになっています。

|創意工夫!人の目でWチェック

  • 重量誤差ピンポンを導入し、別の人が再チェック

類似商品が多い、文具の物流のお仕事。
計量検品付きピッキングカートを使用した上で、さらに精度を増すために導入しているのが、重量誤差ピンポン。

これは、『印西物流センター支店』のオリジナルシステムで、レストランなどで用いられているオーダーの際の呼び出しベルを活用したもの。

ピッキング時に重量の誤差が発生すると、番号が光り、別の人が来てWチェックすることで間違いを防止しています。

知恵を絞ったアイデアで、精度をさらに高めているんですね!

|最新機器!梱包時もチェック

  • カメラ検品システムで作業を録画

ピッキングした製品を緩衝材と共にダンボールに梱包する、梱包レーンで活躍するのが、カメラ検品システム。

万が一、梱包ミスが発生した際、録画を確認し原因を究明することによって、再発防止に繋がります。また、梱包時の作業ミスがなかった場合には、その証明にもなるのです。

こうして、いくつもの最新機器と創意工夫のシステムの過程を経て、出荷する製品の梱包が完了しました!

|最新機器!納品伝票のロスをなくす

  • 連続フォームバースターの導入

他にも、『印西物流センター支店』で導入している、作業効率UPのための機器があります。

文具の物流では、独特の5枚綴りの複写伝票を使用するのが一般的です。以前は、5枚もあるが故に、人の手で伝票を切り離す際に破損してしまうことが頻繁に起き、作業がストップしたり、再出力の手間が発生していました。
そこで、自動で伝票出力と連続用紙を切り離す作業をする、連続フォームバースターを導入。

大量の伝票の切り離し作業をオートマチック化したことで、人為的な破損やミスがなくなり、他の仕事に人手を回して、作業効率につながったのだそう。

|最新機器!人員調整の手法をアップデート

  • 社内チャットを活用し、リアルタイムで進捗管理&人員配置の調整

次は、人の動きに着目してみましょう。

印西物流センター支店』では、各部門の作業状況は社内のチャットを用い、リアルタイムで情報共有しています。

そのため、進捗が遅れていたり急ぎの案件が入ると、状況をすぐに判断して人員の移動が可能。
例えば、「〇〇部門に急ぎで6人人員が欲しい」とリクエストがあれば、別の部門がすぐにレスポンスをして、人が動けるような仕組みです。

広い倉庫内で、時間のロスを最小限に抑えスピーディな対応をするのに、最新のチャット機能が手助けをしています。

|最新機器!在庫管理には独自のシステムを

  • WMS(倉庫管理システム)でモノの動きを可視化

倉庫内の膨大な種類と数量の製品をどのように管理しているのかと言うと、SBS独自の倉庫管理システム(WMS)が支えています。
今、どこにどの製品がどのくらいあるのか、作業の進捗はどれくらいなのかといった、倉庫内のモノの動きを可視化することで、在庫管理の精度向上、現場の作業生産性UPに貢献しています

6:実は、こんな作業も

印西物流センター支店』では、日々、製品の荷受け・検品・ピッキング・仕分け・流通加工・梱包・出荷までの定番業務をこなす傍らで、イレギュラーな作業への対応もしています。

メーカーや小売店の依頼で、製品へのシール貼り作業であったり、バルクからのセットアップ、企画品のセットアップ、箱の入れ替えなど…。依頼によってフレキシブルに対応できるのも、文具の3PLサービスに特化した『印西物流センター支店』ならではの対応力です。

7:現場の人に聞く

最新機器と創意工夫で、国内トップクラスの文具メーカーの物流を担う『印西物流センター支店』。そんな、文具部門の現場で活躍する、三橋さんにお話をうかがいました。

ー文具を扱う物流において、他の製品とは違う点・注意が必要な点はありますか。

三橋:そうですね。まず、文具は出荷単位が、バラ・ピース・ダース・ボールの4種類に分かれていて、他の部門に比べると複雑というのがあります。その分、ケース破損も多いので、慎重な取り扱いが必要です。梱包時の詰め方や緩衝材の入れ方などで、工夫をしています。

他にも、文具は一つ一つの製品サイズが小さく軽量で、類似品がたくさんあるのが特徴。計量検品カートを用いて、間違いのないように作業をしていますが、製品の個体差で重さの軽微な誤差はあります。例えば鉛筆などは、湿気を含んで多少重さが変わったりしますし。
そういった面で、ミスのないように機械と人の目のWチェックをしながら、スピードと正確性を持った仕事ができるようにしています。

ー他にも、間違い防止のため、類似製品は離れた場所に保管するなどロケーションにも注意を払っているとうかがいました。


三橋:はい。類似製品は離して保管するのは基本として、それでも近くに置かなければならない理由があれば、仕切りを置いたりと工夫しています。

ー文具物流における、SBSロジコムの3Lサービスの強みを教えてください。

三橋:やはり、文具メーカーのLG(ロジスティックセンター)として、製品の荷受けから検品、ピッキング、出荷までの全ての作業を担っていることだと思います。
他にも、SBSロジコムのグループ会社と連携し、文具の輸出入や配送関連も全てカバーできることなど、物流の全工程を提供できることが、強みではないでしょうか。

ー通常業務だけでなく、イレギュラーな作業にも柔軟に対応できるのも強みですよね。

三橋:そうですね。突発的な過剰在庫の受け入れなどもしますし、クライアントから通常業務の契約にない依頼があれば、見積もりを提出して受けられるものは受けています。

ー今後の目標や課題、展望があれば教えてください。

三橋:例えば、同じ文具系のクライアントで納品する卸先が重複することがあります。そういった際に、共同配送をすることができれば、コストダウンの提案もできると考えています。課題点は出てくると思いますが、今後考えていきたいことです。

ー確かに課題はありそうですが、文具の共同配送が実現できたら、さらなる作業効率UPとコスト削減など、クライアント側のメリットが増えそうですね。今後の、文具物流の進化に期待が持てます!

本日は、お忙しいところお時間をいただきまして、ありがとうございました。

8:まとめ

製品の種類が多くサイズが小さいのが特徴の、文具
物流で扱う上では、製品間違いが発生しやすく、作業スピードが下がってしまうという問題点があります。

今回の、お悩み相談解決レポでは『印西物流センター支店』に訪問し、文具物流に関するさまざまな最新機器と創意工夫のヒントを知ることができました。
印西物流センター支店』では、文具に適した最新機器を使用し精度を高め、さらに人の目でもチェックをすることで、品質の高い文具の3PLサービスを提供。他にも、作業していく上で現場でアイデアを出して工夫をしたり倉庫全体で連携を取ったりと柔軟に対応することも重要なポイントなのだと感じました。

【最新機器&創意工夫】

  • 製品保管時のロケーション
  • 計量検品付きピッキングカート
  • 重量誤差ピンポン
  • カメラ検品システム
  • 伝票連続フォームバースター
  • 社内チャット
  • WMS(倉庫管理システム)


文具以外でも活用ができそうな、素晴らしい物流のヒントがたくさんあったのではないでしょうか。



次回の「SBSロジコムのお悩み解決レポ」は、また、違うアイテムにスポットを当てて、物流のお悩みを解決をしていきたいと思います。         

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