SBSロジコムの巨大倉庫に潜入①~24時間365日温度・湿度を徹底管理!ワイン特殊倉庫~

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今回の現場:【新杉田物流センター支店】

陸空海アクセスよしの好立地

全国にあるSBSロジコムの倉庫へ潜入し、普段、あまり見ることができない物流のお仕事の裏側を調査するべく始まった、この企画。

第一回目は、神奈川県横浜市にある『新杉田物流センター支店』にやってきました!


【敷地概要】

  • 所在地:神奈川県横浜市磯子区杉田5丁目
  • 敷地面積:17,150.98㎡(5,188.15坪)

【建物概要】

  • 構造:FSRPC造 耐火建築物
  • 階数:地上4階
  • 建築面積:11,024.43㎡(3,334.23坪)
  • 最高高さ:30.10m
  • 延床面積:38,252.01㎡(11,571.23坪)
  • 天井有効高:1F:6.5m/2F~4F:5.5m
  • 耐荷重:1F:2.5t/㎡/2F~4F:1.5t/㎡

JR新杉田駅に近付くと、車窓からも見えてくる大きな建物。

倉庫全体の延床面積は、11,571坪ということで、なんと、サッカーグラウンド約5.4面分に匹敵する大きさです。

目の前には横浜港、羽田空港に離着陸する飛行機が間近に見えるほどの距離で、首都高速湾岸線の出口からは自動車で約2分。

陸空海どこからでも、荷受け・出荷共に便利な立地にあるのが特徴です。

【新杉田物流センター支店 各空港・湾港へのアクセス(自動車)】

  • 東京湾まで 約38km 約32分
  • 横浜港まで 約10km 約10分
  • 東京国際空港まで  約30km 約25分

大きな倉庫としてはめずらしく、最寄りの駅から徒歩圏内にあり、JR根岸線・金沢シーサイドラインの新杉田駅から徒歩で約5分の便利な場所。倉庫の先には海も見える景色の良い立地です。

竣工は、2016年2月。
施設内では、総勢250名が働いているとのこと。

地上4階建ての倉庫は、1階と3階にトラックの着車する広いバースがあり、スロープで直接乗り入れをして、荷物の積み込みと荷下ろしをすることが可能です。

ワイン保管に最適な環境

1・2階は、常に気温が14~20℃、湿度が70%に設定された「定温湿庫」になっています。

24時間365日、温度と湿度が徹底管理されている、実は、国内でも大変めずらしい倉庫。

温度のみが管理されている倉庫は、他でも見られますが、湿度まで管理されているところは、ほとんどないのだそうです。 この「定温湿庫」に保管されているのは、赤、白、泡…世界各国から集まったワインたち。

ワインは、涼しい一定の温度に保つことはもちろん、湿度が高すぎるとラベルやボトルにカビなどが発生することがあり、逆に乾燥しすぎるとコルクが乾いてしまうなど、お酒の中でも特に繊細。

『新杉田物流センター支店』のワイン庫は、高度な設備を備えているからこそ、気候の影響を受けず年間一定の温度・湿度の環境を維持し、倉庫内の商品を高い品質で保つことが可能なのです。

【ワイン特殊倉庫】

設計コンセプト

  • 年間一定温湿度の確保:気候の影響を受けず、倉庫内を年間一定温湿度の環境に維持
  • 衛生的な庫内環境の維持:外部との温湿度差による結露発生を防ぎ、カビや雑菌の繁殖を防止

◇スペック

  • 温湿度集中管理システム(タッチパネル)
  • 温湿度、異常履歴データ記録
  • 外部端末(携帯電話等)への異常信号発信

ここは、巨大なワイン倉庫!

 いざ、倉庫の中に潜入してみると…

広い倉庫内は、ひんやりとして涼しい!

外は30℃を超える猛暑日でしたが、中はカラッとして、とても過ごしやすい温度と湿度で汗が一気に引きました。

そして、積み重なるダンボールに入ったワインたち。 約50社のワインが、この中で大切に保管されています。

有名なワインが、そこかしこに置かれているため、ワイン好きにとっては夢のような空間なのだとか。

トータル物流サービスを提供

『新杉田物流センター支店』では、車内が適温の14℃台に設定されたワイン配達専用の2t車を2台、ワンボックスカーを9台所有しており、配送の際も、高い品質を保持したままお届けすることができるようになっています。

また、保管や発送だけでなく、海外から輸入されたワインのラベル貼付やセット詰めなどを含めたトータル物流サービスを提供。 全ての商品に対して、保管中の品質はもちろん、荷受け時・出荷時にも細心の注意が払われています。

食品ECサイトの発送も

定温湿のワイン特殊倉庫の次は、食品のECサイトのお仕事を見せてもらいました。

『新杉田物流センター支店』の倉庫の4階は、通常の「常温庫」になっていて、総勢50名の従業員の方々が働いています。

ここで行っているのは、ECを通じてやり取りされる食品の入荷・検品・保管・ピッキング・梱包・発送までの全てです。 まず、倉庫内に入って目に入ったのは、見渡す限りダンボールに詰められた膨大な種類の商品たち。

この中から、お客さんの注文ごとに商品をピッキングして専用ケースに入れ、電動ローラーコンベアに流します。

次に、注文リストと照らし合わせながら、商品を箱に詰める作業。

緩衝材も詰められ、ダンボールにしっかりと封をした状態で、再び電動ローラーコンベアへ。

きれいに梱包された商品は、パレットに積み上げられて、後は発送を待ちます。

単純な工程に見えますが、実は、効率化を図りミスを防ぐさまざま工夫が各所になされていました!

まず、先程の注文リストと照らし合わせながら商品を箱詰めする作業は、全て録画されており、商品の入れ間違いや漏れのミスを防いでいるとのこと。

次に注目したのは、EC向けに開発したという独自の倉庫管理システムの導入です。

膨大な数の商品在庫を管理し、倉庫管理システムの中のデータが抽出され、1分単位で更新。
また、その日の目標件数を設定し、今現在、どのくらい作業が進んでいるのかを、現場で可視化しています。
進捗状況を、誰もがすぐ把握することができるので、全員で目標件数に向けて仕事を進められる環境が整っています。

他にも、使用する緩衝材などの資材を見直すなどの改良を行い、稼働当初は対応件数が一日1,300件程だったのが、現在では1,700~1,800件にも増えたのだそうです。

このようなシステムの導入や工夫とノウハウによって、お客さんがECサイトで注文してから商品が手元に届くまでをスピーディーにしているんですね!

私たちの生活を支える倉庫の裏側

「SBSロジコムの巨大倉庫に潜入~『新杉田物流センター支店』編」は、いかがでしたでしょうか。

普段、私たちが何気なく飲むワイン、ECサイトで購入する食品など…身近なところに、SBSロジコムの物流のお仕事が関わっていて、さまざまな技術や人の力に支えられていることが分かりました。

次回は、また違う巨大倉庫に潜入して、みなさまに新たな発見をお届けしたいと思います!

新杉田物流センターへのお問い合わせ等は以下から確認することができます。
ぜひご覧くださいませ。

「SBSロジコム 新杉田物流センター支店・特設ページ」はこちら
「新杉田物流センター支店・倉庫詳細」はこちら

ワイン物流の詳細は以下からも読むことができます。
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